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2023/06/06

新型コロナ5類移行から1か月 1~5類の内容と主な病気は? 5類は2種類40以上の感染症

新型コロナは5類に移行して1か月

■感染症の分類 主な病気と考え方は?

新型コロナウイルスが、感染症法上の2類相当から5類に引き下げられて間もなく1か月となる。重症化のリスクが低く、季節性インフルエンザも含まれる5類感染症には40以上の病気があり、大きく2種類に分けられている。

 

感染症法は、症状の重さや病原体の感染力などから1類から5類、新型インフルエンザ等感染症、指定感染症、新感染症に分類している。新型コロナウイルスの位置付けは5月8日に2類相当から5類へ移行した。

 

1類】エボラ出血熱、ペストなど

感染力及び罹患した場合の重篤性の危険性が極めて高い感染症

 

2類】結核、SARSMARSなど

感染力及び罹患した場合の重篤性の危険性が高い感染症

 

3類】コレラ、腸チフスなど

特定の職業への就業によって集団発生を起こし得る感染症

 

4類】マラリア、狂犬病など

動物、飲食物などを介して人にうつる感染症

 

5類】インフルエンザ、梅毒など

国が感染症発生動向を調査し、結果に基づいて必要な情報を国民や医療関係者に提供・公開することで発生・まん延を防止すべき感染症

 

■5類感染症は2種類 「全数把握」と「定点把握」

感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律では、「インフルエンザ(鳥インフルエンザ、新型インフルエンザを除く)」、「ウイルス性肝炎」、「梅毒」、「麻しん」などを5類感染症としている。その他、厚生労働省令で「RSウイルス」、「アメーバ赤痢」、「手足口病」などを5類感染症に定めている。

 

5類感染症には「全数把握」と「定点把握」の2種類がある。全数把握は周囲への感染拡大防止を図る必要がある場合、及び発生数が希少なため定点方式では正確な傾向把握が不可能な場合に用いられる。診断した医師は届出を義務付けられており、届出を怠った医師は50万以下の罰金となる規定がある。

 

定点把握は、指定届出機関から届け出る。発生動向の把握が必要な病気のうち、患者数が多く、全数を把握する必要がない場合に用いられる。感染症法では1類から4類までの感染症について、診断した患者の氏名、年齢、性別などを直ちに届けるよう、医師に義務付けている。

 

新型コロナは5類移行に伴って「定点把握」に変更となったため、定点医療機関あたりの感染者数などの発表は週1回となった。静岡県では毎週金曜日の午後2時に、県のホームページに情報が掲載される。5類感染症の全数把握と定点把握は、主に以下のように分けられている。

 

【全数把握】

風しん、麻しん、アメーバ赤痢、ウイルス性肝炎、梅毒、百日咳、ジアルジア症など

 

【定点把握】

インフルエンザ、RSウイルス感染症、手足口病、マイコプラズマ肺炎、性器クラミジア感染症、淋菌感染症など

 

SHIZUOKA Life編集部)

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