2023/06/24
ヘルパンギーナが静岡で5年ぶり警報レベル 大人もうつる?症状や予防法は?
■静岡県の患者数は過去最多 さらに流行拡大する可能性
夏風邪の一種「ヘルパンギーナ」の患者数が、静岡県で5年ぶりに警報レベルを超えた。ヘルパンギーナは主に乳幼児が感染するが、抵抗力が下がっている大人も感染する。今後、さらに流行が拡大する可能性もあり、県は感染予防を呼び掛けている。
県感染症対策課によると、6月5日から11日までの1週間で、1医療機関当たりのヘルパンギーナ患者数は8.85で警報レベルの6を上回った。前週の5.37から大幅に増え、記録が残る2006年以降、最高値となっている。過去に警報レベルに達したのは7月に入ってからで、今年は1か月ほど早い。
ヘルパンギーナの潜伏期は2~4日で、感染すると38度以上の高熱や喉の痛みといった症状が現れる。主に5歳以下の乳幼児が感染し、口の中の痛みを伴うため、食欲が落ちたり、脱水症状を引き起こしたりする場合がある。一般的には1~3日程度で熱は下がる。
県内で確認された患者は3~5歳が最も多く、全体の49%を占めている。0~2歳を合わせると92%に達する。ただ、大人も抵抗力が下がっていると感染するケースがある。大人は軽症、もしくは症状が現れない場合が多い。
ヘルパンギーナは口からの飛沫感染や便からの経口感染によってうつるため、手洗いとうがい、特におむつを交換した後は手洗いの徹底が大切になる。手指消毒用のアルコールは効きにくく、通常のせっけんや液体せっけんによる手洗いが有効。県は、発熱や喉の痛みが出た時に医療機関で受診するよう呼び掛けている。
(SHIZUOKA Life編集部)