2023/07/01
定額で高速道路に乗り放題 静岡・山梨・新潟・長野で「黄金プラン」開始
■4県で連携「黄金KAIDO」の一環 7月1日から来年2月末まで
定額で高速道路に乗り放題となるサービスが7月1日にスタートした。静岡、山梨、新潟、長野の4県で官民が連携した観光プロジェクト「黄金KAIDO」の一環。サービス利用者は駿河湾フェリーの車の輸送運賃が半額となり、新潟・佐渡汽船では最大2万5000円近く割引きになる。
「黄金KAIDO(かいどう)」は静岡県の土肥から新潟県の佐渡までを結ぶフェリーと高速道路の総称として命名された。土肥金山と佐渡金山は徳川家康が開発に注力した金山として知られており、放送中のNHK大河ドラマ「どうする家康」で注目が高まっている。
7月1日から始まるサービスでは4県の高速道路料金が定額で乗り放題となる。有効期間は4日間で普通車は1万8300円、軽乗用車と二輪車は1万4600円。ETCに対応している車両が対象となる。
その他にも2日間有効の「静岡・山梨周遊エリア」は普通車8200円、軽乗用車と二輪車6500円。「静岡県周遊エリア」は普通車6100円、軽自動車と二輪車4800円などのプランもある。
期間は2024年2月29日まで、お盆や年末年始の混雑期を除く。利用する場合は、中日本高速道路のウェブサイトから事前に「速旅」の会員登録と申し込みが必要になる。
サービス利用者はフェリーの運賃も割引きとなる。駿河湾フェリーは自動車輸送運賃が半額、往復で4000円お得。佐渡汽船は最大2万4920円、往復一律1万9800円が割引きされる。
■10月31日までは「徳川家 夏の陣」 プレゼント当たるチャンス
さらに、7月1日から10月31日までの期間を「黄金KAIDO 葵の御紋巡礼の旅 夏の陣」と位置付けている。徳川家に縁のあるスポットをめぐって御朱印や御城印を集めると、抽選で葵の御紋が入ったオリジナルの小判や1万円分の旅行券が当たる。
対象のスポットは4県で計16か所。静岡県は土肥金山や久能山東照宮など、山梨県は甲斐善光寺や甲府城跡などとなっている。
「黄金KAIDO」をめぐっては5月末に川勝平太知事ら4県の知事と代表が都内で共同会見し、4県の観光周遊エリアの結びつきを強化すると発表した。4県で連携し、国内外から観光誘客する取り組みを続けていくとしている。
(SHIZUOKA Life編集部)