2023/07/01
バスケットB2ベルテックス静岡 “チームの顔”創設メンバーが現役引退
■大石慎之介選手が13年のプロに区切り 「バスケ最高!」
プロバスケットボールBリーグでB2に昇格するベルテックス静岡は、ポイントガード(PG)の大石慎之介選手(35)が現役を引退すると発表した。大石選手はクラブを創設時から支えたメンバー。2023-24シーズンからはチームのアシスタントコーチを務める。
沼津市出身の大石選手は飛龍高校から浜松大学(現:常葉大浜松)を経て、bjリーグの仙台89ERSでプロのキャリアをスタートした。その後、宮崎シャイニングサンズで2季プレーし、浜松・東三河フェニックス(現:三遠ネオフェニックス)に移籍して優勝も経験。身長171センチと小柄ながら、ディフェンス力の高さや頭脳的なプレーを武器にコート上で存在感を示した。
2018年にベルテックスの前身・静岡エスアカデミアスポーツに移籍し、ベルテックス静岡の初代選手会長を務めた。怪我や若手の台頭で昨シーズンの出場は19試合にとどまったものの、全ての試合でベンチに入ってチームのB2昇格に貢献した。大石選手はクラブを通じて次のようにコメントしている。
「13年のプロ生活を送れたのも、たくさんの方の支えがあったからです。本来であれば1人1人に感謝の気持ちをお伝えしたいのですが、この場を借りて皆さんにお礼をさせてください!本当に本当にありがとうございました。13年を振り返るのは簡単ではありませんが、1つ言えることは本当に“幸せなプロキャリア”でした!バスケに出会えて最高でした!」
■「ワクワクしかない」 来季からアシスタントコーチ
チームが舞台をB3からB2に移す2023-24シーズンは指導者として支える。クラブは大石選手の引退と同時に、アシスタントコーチへの就任も発表した。大石選手は意気込みを語っている。
「コーチとして選手を支えながら一緒に成長していき、今までの経験を次世代につなげ、子どもたちにも還元していきます。静岡から1人でも多くプロ選手を輩出できるよう、そして静岡のバスケ人口が増えるように活動していきたいです。今はワクワクしかありません」
ベルテックスは今シーズン、B3で41勝11敗の3位でレギュラーシーズンを終え、プレーオフでさいたまブロンコスを破ってB2昇格を決めた。秋に開幕する来シーズンはB2の西地区に所属することが決まっている。
(SHIZUOKA Life編集部)