2023/07/02
長男から学んだ「頑張り過ぎない子育て」 長女にはおしゃぶりもベビーフードも“解禁”
■2児の母・広瀬麻知子さん 長女が8月で1歳に
長男を育てる経験が長女への育児に生きている。静岡朝日テレビの元アナウンサーで2児の母となった広瀬麻知子さんが日常の子育てについてつづる「広瀬奮闘中」、今回は8月で1歳になる長女の育児について。頑張り過ぎない育児へと転換し、心のバランスを取りながら子育てを楽しむゆとりが生まれてきたという。
よく女の子は男の子より育てやすいという話を耳にしますが、私の場合も長男より長女の方が手はかかっていません。特に、よく寝てくれるのが助かっています。生後2か月くらいから夜通し寝てくれます。寝るのが大好きな私に似てくれたのかもしれません。
長女には、手をかけ過ぎない育児を心掛けています。悪い意味ではなく、長男の育児を経験して、少し放っておく方が子どもの成長にも自分の心にも良いと感じたからです。長男の時は常に目を離さないようにして、少しでも危ないと思ったものは取り除いていました。安全な場所を確保するため、部屋の中にも柵をつくっていました。
でも、あまりにも心配して何でも制限してしまうと、子どもが経験したり、学んだりする機会を奪ってしまうと感じました。ずっと緊張を保って子どもを見守るのは、私自身も精神的に疲れてしまいます。今は大きな怪我をしないようには気を付けていますが、長女はハイハイで家の中を自由に動き回っています。1人で遊んで、気付くと寝ている時もあります。
■長男の育児は“過剰に”心配 「子どもは自然に成長する」
今年4月から幼稚園に通い始めた長男の育児を通じて、そこまで親が手をかけて頑張りすぎなくても、子どもは自然と成長していくと実感しました。長男は第一子だったこともあり、気になったことは何でもインターネットで調べて、情報を求めすぎた面がありました。
例えば、おしゃぶりを使い過ぎると歯並びやあごの骨格に影響が出る可能性があるという情報を見かけて、長男にはおしゃぶりをほとんど使いませんでした。インターネットは個人の感想が多いので、根拠がない情報も多いと思っていながら、細かいことまで心配し過ぎました。長女はおしゃぶりが大好きなので、泣き止まない時はためらわずに与えています。今は、おしゃぶりくらいで大きな影響はないだろうと考えています。
離乳食も、長男の時は自分で作ることにこだわっていました。でも、最後の方は気持ち的にも身体的にも余裕がなくなってしまい、結局ベビーフードに頼りました。
ベビーフードを食べさせることに最初は罪悪感がありましたが、元気に成長している長男を見ていると、「これでいいんだ」、「頑張りすぎなくてもいい」と思うようになりました。今は、「あれは駄目、これも駄目」というように、子どもたちにも自分自身にもルールをつくり過ぎないように心掛けています。
■子ども2人との外出は便利アイテムを活用
年齢の近い子どもを2人育てていると一番困るのが、どちらか1人が風邪をひいた時です。最近では、長男が幼稚園に通い始めた4月に風邪をひきました。長女に風邪がうつらないよう、家の中では長男が寝室、長女はリビングと離れて生活していました。私は基本的に長男がいる寝室で過ごします。
ありがたいことに長女は1人で遊んでくれるので、風邪をうつさずに済みました。私は長男から風邪をもらってしまいましたが。
外へ遊びに行く時も、子どもが1人と2人では違いがあります。普段の外出は、長女をベビーカーに乗せて長男と手をつないでいます。ただ、長男は公園で遊び疲れると、「帰りは歩きたくない」と言う時があります。長男は体重が15キロくらいあるので、抱っこするのは大変です。
そこで、重宝しているのがベビーカーに付ける2人乗り用のステップです。ベビーカーの前にも後ろにも付けられますが、長男の顔が見えると長女は喜ぶので、2人が対面する形で利用しています。狭い道などでは片手でベビーカーを押して、もう片方の手を長男とつないで歩くよりも安全で楽なので、2人でベビーカーに乗ってもらう時もあります。
他にも、以前は長男、今は長女に使っている抱っこ紐も愛用品です。袋が付いていて、使わない時はショルダーバッグのように抱っこ紐を収納できます。子どもが産まれるまでは持っていなかったリュックも必需品になりました。子どもを連れて外出する時は、できるだけ手を空けておきたいですし、今は見た目より機能性や動きやすさを重視した格好になっています。
ベビーカーのステップもそうですが、ママ友や先輩ママさんたちからのオススメやアドバイスには助けられています。まだまだ私も育児を勉強中、奮闘中の身ですが、お母さんになったばかりで不安いっぱいの方には「子どもは自然と育つので、子育てを頑張り過ぎないでください」と伝えたいです。
<プロフィール>
広瀬麻知子(ひろせ・まちこ)。千葉県我孫子市出身。2010年に静岡朝日テレビにアナウンサーとして入社し、1年目から「ピエール瀧のしょんないTV」を担当。その後、情報番組のMCや県内ニュースのキャスターを務め、2020年3月付で退社した。2018年に当時清水エスパルスでプレーしていた河井陽介選手(現在はファジアーノ岡山所属)と結婚。現在2児の母。