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2023/07/07

静岡市清水区の国道1号静清バイパス 工事中の事故で渋滞続く 静岡市長は会見で…

橋げたが落下した場所では警察が現場検証

■2人死亡、6人けが 事故翌日も警察が現場検証

静岡市清水区の国道1号静清バイパスの工事現場で8人が死傷した事故は、交通にも深刻な影響を及ぼしている。静岡県の東西を走る主要道路なだけに、交通規制により渋滞が続いている。事故から一夜明け、静岡市の難波喬司市長は定例会見で被害者を悼み、原因究明の早期解明を求めた。

 

「静岡市も関わっている事業です。お二人の尊い命が失われるという大変痛ましい事故が起きてしまったことを大変残念に思います。事故で亡くなられたご遺族の皆さまに心からお悔やみを申し上げますとともに、怪我をされた方の回復をお祈り申し上げます。交通渋滞など色んなことがありますが、まずは原因究明が第一だと思っています」

 

月に2回予定されている定例会見の冒頭、難波市長は6日に静岡市清水区で起きた事故について言及した。この事故は国道1号線バイパスの工事現場で長さ60メートル、重さ140トンの鉄製の橋げたが落下したもので、作業員ら2人が死亡、6人がけがをしている。

 

事故翌日の7日も警察による現場検証が行われ、国土交通省は来週中に事故原因を究明する事故調査委員会を設置する。難波市長は定例会見で「現時点での工事の問題点」を問われ、こう答えた。

事故の影響で渋滞が続く国道1号静清バイパス

■静岡市の難波市長「渋滞や工期の遅れはやむを得ない」

「これから色んな事故原因の調査が進むと思うので、私が何か申し上げることではないと思っています。何らかの事故原因あったのだと思いますが、現場を知らない、実態を知らない者が軽々に語るべきではないので、コメントは控えます」

 

また、記者からは片側交互通行による渋滞の影響や工期が遅れる可能性についても問われた。難波市長は「安全第一」を繰り返した。

 

「工事や通行の安全が見込まれた後に、工事は再開される必要があります。安全が一番大事。おそらく事故の調査がされて一定程度の結果が出るまでは次の工事に移れないと思うので、工事の期間にも影響が出る可能性はあります。その分だけ工事期間が延びて渋滞は続きますが、やむを得ないことです。工事の安全が大事。仮に供用開始が遅れても許容せざるを得ないと思っています」

 

国道1号静清バイパスでは、「清水立体区間(横砂北交差点~千日原交差点)」で対面通行規制が敷かれている。国道交通省・静岡国道事務所は解除の見込みは立っていないとして、迂回の協力を呼び掛けている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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