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2023/07/08

センバツ東海枠1増の3枠 昨年物議醸した聖隷クリストファー落選の影響?

来春のセンバツは東海枠が2から3に増加

■原則に従えば2枠 愛知県の加盟校多いことから3枠に

日本高等学校野球連盟が、来春の選抜高校野球大会で出場枠の変更を決めた。静岡県を含む東海地区の出場枠は現在の2から3に増える。昨年のセンバツでは東海大会で準優勝した静岡県の聖隷クリストファー高校が落選し、選考基準や枠数が議論になった。

 

夏の甲子園切符をかけた静岡大会は、きょう8日に開幕した。その前日となる7日、日本高野連は大阪市内で来春開催する選抜高校野球についての会合を開いた。

 

出場校に関しては、21世紀枠を現在の3から2に減らし、中国・四国地区で計5つあった枠を中国、四国それぞれで2校ずつにすると決めた。一方、東海地区の出場枠は2から3、東北も2から3に増加。総数は今までと変わらない32校となる。

 

昨年から今年にかけて複数回実施したセンバツの検討委員会では、各地区の枠を「都道府県の数÷2(小数点以下は切り上げない)」とする原則を決めた。東北地区は青森、秋田、岩手、山形、宮城、福島と6県あるため、この原則に当てはめると変更後の3枠が適正となる。

 

東海地区は静岡、愛知、三重、岐阜の4県。原則に従えば、これまでの2枠となる。ただ、愛知県は加盟校が185校と多いことから、1枠増やされた。

 

■昨春は聖隷クリストファー落選 「議論加速するきっかけ」

東海地区のセンバツ出場校をめぐっては、昨年物議を醸した。静岡県浜松市にある聖隷クリストファーが東海大会で準優勝し、センバツ出場が確実視されたが、実際に選ばれたのは東海大会ベスト4の岐阜・大垣日大だった。

 

この時、選考方法に加えて、東海地区の出場枠が2では少なすぎるという声も大きかった。日本高野連の関係者は「東海地区を含めた枠数については、これまでも継続的に議論していました。今回、東海地区を3枠に増やしたのは聖隷クリストファーの件が直接的に影響したわけではありませんが、議論を深めたり加速させたりするきっかけになったとは思います」と話した。

 

来春のセンバツ出場校は北海道1、東北3、関東・東京6、東海3、北信越2、近畿6、中国2、四国2、九州4。ここに21世紀枠の2校と神宮大会枠の1校が加わり、従来通り32校となる。21世紀枠が2となるのは2007年以来。高野連は今後、5年をめどに枠の配分を見直すという。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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