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2023/07/18

若者にも知ってほしい「いのちの電話」 ryuchellさんら著名人の相次ぐ自殺に危機感

自殺予防につながると期待される電話相談

■ロンドンでスタート 世界各国、日本各地で電話窓口

タレントryuchellさんが12日、27歳で自ら命を絶った。俳優の三浦春馬さんや歌手の神田沙也加さんら、若い著名人の自殺は毎年のように起きている。「静岡いのちの電話」は若い世代の自殺を警戒し、中学生に向けた啓発を強化している。

 

社会福祉法人「静岡いのちの電話」は、自殺をはじめとする心の危機に直面している人たちと電話で話すことで悩み解決のきっかけをつくることを目的に1999年に始まった。その願いを、こう記している。

 

「死にたいほどのつらさや苦しみの中にある人のかたわらに、そっと寄り添い、苦しみやつらさを少しだけ画でも分かち持つことで、その方の心の支え、「1人ではない」ことを感じていただきたい」

 

「いのちの電話」は自体は1971年に東京都でスタートし、全国へ広がった。2020年現在、43都道府県で約6000人のボランティアが活動している。起源は1953年にイギリス・ロンドンで組織された自殺予防のための電話相談だった。その後、ヨーロッパやオーストラリアなどに広がり、世界の約100か国、1000を超える年で電話相談の活動が行われている。

 

■18歳以下の夏休み明けに注意 悩んだら電話を

内閣府などの調査によると、18歳以下の子どもの自殺を日付別に見ると、8月31日、9月1日、9月2日が突出している。長期休暇明けで精神的なバランスを崩しやすいことが理由に挙げられている。

 

夏休み明けの自殺を予防しようと、「静岡いのちの電話」では県内の中学生に向けて相談ダイヤルを記載したカードを作成した。悩んだ時に相談する場所があることを知ってもらう狙いがある。寄せられる相談は年間約1万件に上るが、若い世代は少なく、認知度が低い課題があるという。

 

「静岡いのちの電話」の電話番号は以下の通り。相談者は名前を告げる必要はなく、相談内容は堅く守られる。研修を修了して認定を受けた相談員が対応する。

 

・静岡いのちの電話 054-272-4343

・浜松いのちの電話 053-473-6222

・ナビダイヤル 0570-783-556

 

SHIZUOKA Life編集部)

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