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2023/07/21

グラブの寿命が変わる5分のお手入れ グラブ修理職人が解説 油が逆効果のケースも

焼津市でグラブの修理や型付けをしている石川さん

■「グラブのポテンシャルを信じる」 過度な油は禁物

大事だと分かっていても、つい面倒でさぼってしまいがちなグラブのお手入れ。静岡県焼津市のグラブ・スパイク修理専門店「Re:Birth」を経営する石川能さんが、少年野球の子どもたちでも簡単にできるお手入れ方法を解説。オイルを塗り過ぎるのは逆効果で「グラブのポテンシャルを信じること」が大切だという。

 

野球の練習をすれば当然ながら、グラブは汚れる。その汚れを落とすかどうかでグラブの寿命は変わってくる。ただ、難しく考える必要はない。「Re:Birth」の石川さんが勧めるのは、タオルでの乾拭き。練習や試合を終えて自宅に帰ったら、乾いたタオルや雑巾でグラブに付いた砂などを落とすだけでグラブは長持ちするという。クリーナーやオイルを毎回使う必要はない。

 

タオルだけでも十分だが、ブラシがあると短時間で効果的に汚れを落とせる。指を入れる向きに沿って、グラブの表面と内側にブラシをかけるだけ。石川さんは「ブラシは最後の磨きにも使えるので、1つあると便利です。安いもので構いません。単純な作業ですが、汚れを落とすだけでグラブは長持ちします」と説明する。

 

念入りに磨いた方が良い場所は手の入口。直接肌が触れるので汗が付きやすい。手にたくさん汗をかいた時やグラブに汚れがこびりついた時は、タオルでしっかりこする。それでも取れない泥汚れには、濡らして固く絞ったタオルでこすると良いという。

 

油は頻繁に使う必要はない。石川さんはグラブを触ってカサカサしている時、少しだけ塗ることを勧めている。油を指先につけて馴染ませてから、グラブ全体に薄く伸ばしていく。一度指に付けた量で、グラブの表面には十分足りる。革自体に油が含まれているので、石川さんは「グラブのポテンシャルを信じてください。油を塗り過ぎて過保護にするのは逆効果です」とアドバイスする。

 

グラブのポテンシャルを引き出すには湿気は禁物。グラブをカバンに入れたままにせず、玄関など風通しが良い涼しいところで保管する。野球で最も身近な道具といえるグラブ。練習を終えてユニホームを脱ぐ前の5分間が違いを生み、長く付き合える相棒となる。

 

(間 淳/Jun Aida

 

■石川さんが解説 グラブを長持ちさせるお手入れ法

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