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2023/07/22

必ず確認!水難事故を防ぐ5つの対策 静岡県では昨年18人死亡 中学生以下が大幅増加

川遊び中の子どもの水難事故は増加傾向

■川の事故は昨年12件 10代が半数、全てが30歳未満

夏休み初日に痛ましい事故が起きた。福岡県宮若市で21日、小学生の女の子3人が川でおぼれて死亡した。川や海で遊ぶ機会が増える夏は水難事故も増加する。静岡県内でも7月に死者が出ている。昨年は18人が死亡。静岡県警は水難事故を防ぐ5つの対策を呼び掛けている。

 

水の危険が繰り返し伝えられても、水難事故は毎年起きている。静岡県では7月15から17日の3連休で4件の事故が起きた。18日には死亡事故も発生した。

 

昨年は53件(60人)の水難事故が発生し、18人が死亡、3人が行方不明となっている。事故の件数自体は前年から7件減ったが、死者は1人増加。特に川での事故は件数が6件増加の9件、死者は0人から3人に増えた。

 

川の事故は若い世代に多い。年齢別に見ると、9件のうち最も多いのは10~19歳の6件。次いで、10歳未満2件、20~29歳が1件と、全ての事故が30歳未満となっている。

 

昨年は中学生以下の事故が前年より10人多い12人と大幅に増えた。そのうち9人は無事に救助され、2人が死亡、1人はけがをしている。海での事故は5人、川が7人だった。事故全体では海の方が多いが、中学生以下は川の事故が多いところが近年の特徴となっている。

 

■水難事故を防ぐ5つの対策 海や川で遊ぶ前に確認

中学生以下に限らず全ての世代で水難事故を防ぐため、静岡県警は主に以下の5つを対策として呼び掛けている。

 

①危険個所の確認

釣りや魚捕りでは転落の恐れがある場所、水遊びでは水流の激しい場所や深くなっている場所などの危険箇所を事前に把握して、近づかない。子どもを同行する際は、水遊び前に大人が一緒に危険箇所を確認する。

 

②荒天時には水に近寄らない

降雨や雷雨、河川が増水する恐れがある時には釣りや水遊び、河原でのバーベキューなどを避ける。離岸流や高波が発生する危険性のある時は海に入らない。

 

③危険を知らせる看板などを確認

掲示板や標識で示された危険区域には入らず、遊泳区域以外で泳がない。遊泳区域を示す標識や浮きなどを移動したり、損壊したりしない。遊泳中は他人に抱きつくなどの危険な行為をしない。

 

④ライフジャケットの着用

釣りやボートなどで水辺に行く時は、落水した場合に備えてライフジャケットを身に付ける。体のサイズに合ったものを選び、正しく着用する。

 

⑤子どもから目を離さない

子どもだけでは水遊びをさせず、必ずライフジャケットを着用させる。保護者らが付き添い、子どもから目を離さないようにする。

 

海や川でのレジャーを夏の楽しみにしている人は多い。ただ、注意を怠れば、楽しい時間が悲劇へと変わる。水の怖さを決して忘れてはならない。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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