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2023/08/03

止まらないガソリン代の値上げ 15年ぶり高値 燃費を良くする7つの方法で節約

全国的に値上げが続くガソリン代

■1リットル176円70銭 11週連続で値上がり

ガソリンの値上がりが止まらない。経済産業省が2日に発表した7月31日時点のレギュラーガソリン1リットル当たりの全国平均小売価格は176円70銭で、11週連続の値上がりとなった。静岡県は全国平均とほぼ同じの176円50銭で、前週から2円10銭高くなっている。

 

ガソリンの全国平均小売価格は前週から1円90銭高い176円50銭と、約15年ぶりの高値となった。47都道府県のうち、前週から値下がりしたのは佐賀県だけだった。政府がガソリン価格を抑制する補助を段階的に縮小している影響が出ている。

 

個々の努力でガソリン価格を下げられない以上、節約するにはガソリンの消費を抑えるしかない。少しでも燃費良く運転するためには、どんな方法があるのか。一般社団法人「日本自動車連盟(JAF)」は、以下のような正しい運転をすればエコカーでも燃費を1~2割向上できるとしている。

 

・ふんわりアクセル

車を発進させる時は、穏やかにアクセルを踏む。目安は最初の5秒で時速20キロ程度。ふんわりアクセルを日々の運転で心掛けると、10%ほど燃費が改善するという。

 

・減速時は早めにアクセルを離す

信号が変わるなど停止することが分かったら、アクセルから足を離す。エンジンブレーキが作動して、約2%燃費が改善するという。また、減速する時や坂道を下る際もエンジンブレーキを活用すると燃費が良くなる。

 

・加速・減速の少ない運転

走行中は一定の速度を心掛ける。車間が短くなると無駄な加速・減速が増えるため、車間距離にゆとりを持つ。加速や減速が増えると、市街地では2%、郊外では6%も燃費が悪化する。

 

・不要な荷物は積まない

車の燃費は荷物の重さに影響を受けるため、積んでおく必要のない荷物は車から降ろす。100キロの荷物を載せて走ると、燃費が3%程度悪くなる。

 

・空気圧の点検・整備

タイヤの空気圧が適正値を下回ると、燃費が市街地で2%、郊外で4%程度悪くなる。また、エンジンオイルやオイルフィルターの交換でも燃費は改善する。

 

■高速道路の運転速度 給油のタイミングでも燃費向上

走行データの集計などを企業「スマートドライブ」も、運転の仕方で燃費は変わると指摘する。燃費良く運転する方法には、JAFの提案の他にも以下を挙げている。

 

・高速道路で飛ばし過ぎない

走行時の空気抵抗は速度の二乗に等しいと言われており、速度を出すほど空気抵抗は大きくなる。空気抵抗が大きくなれば、それに対応するエネルギーが必要になるため燃費が悪くなる。時速8090キロが燃費改善のポイントになるという。

 

・ガソリン補給のタイミング

同じ距離を走行すると、ガソリンを多く積んだ車の方がエネルギー消費は大きくなる。そのため、燃費の面ではガソリンを満タンにせず、こまめに補給する方が良い。また、ガソリンは温度が上がると体積が大きくなる性質を持っているため、気温の低い朝方に給油した方が燃費は向上すると言われている。

 

ガソリン価格は今後、さらに上昇するとみられている。段階的に縮小している政府による価格抑制の補助が9月末で終了するためだ。1リットル当たり190円まで上がる可能性も指摘されている。家計への負担を減らすには、運転の仕方を見直すことも手段の1つとなる。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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