2023/08/04
かにぱんに秘めた可能性 “プロ並み”のかにぱんお姉さんが豊富なアレンジメニュー紹介
■プリンのような食感 かにぱんフレンチトースト
そのまま食べてもおいしさに自信がある。ただ、かにぱんは可能性を秘めている。家庭科の教員免許を持ち、料理やお菓子作りを趣味にする「かにぱんお姉さん」はかにぱんのアレンジレシピを考案している。かにぱんのフレンチトーストはプリンのような食感で好評だという。
かにぱんの国から来た妖精「かにぱんお姉さん」は、見た目とのギャップも魅力だ。実は中学と高校で家庭科を指導できる教員免許を持っている。休日は趣味のお菓子作りをして過ごす時間が好きで、その腕はプロ顔負け。手作りスイーツはオシャレなカフェや洋菓子店の店頭に並んでいても違和感がない。
かにぱんを通じた食育の教室を開催しているかにぱんお姉さんは、かにぱんのアレンジメニューも紹介している。かにぱんを横半分にスライスしてマヨネーズを塗ってハムやキュウリなど好きな具材を挟むサンドウィッチや、生クリームとイチゴやキウイなどを挟むフルーツサンドといったシンプルなものから、ひと手間加えたレシピもある。
実際に作った人から評判が良いのはフレンチトースト。作り方は食パンを使った一般的なものと同じだが、かにぱんを使用するとプリンのようなプルンプルンの食感を楽しめる。
揚げパンも子どもたちに人気。180℃に熱した油にミニかにぱんを入れて、こんがりきつね色になったら取り出して油を切る。グラニュー糖とシナモンを混ぜたものをまぶせば完成。かにぱんお姉さんは「そのまま食べてもおいしいですが、アレンジすると違った味わいや楽しみがあります」とオススメする。
■かにぱんお姉さんの夢は喫茶店 実家は老舗和菓子店
プロも驚くお菓子作りの技術や見た目もかわいいアレンジメニューの開発は、父親譲りかもしれない。実家は、浜松市の和菓子店「秋芳堂」。かつては浜松市の中心地にあった百貨店「松菱」に店舗があり、現在は浜松市中区に店を構えている。80歳を超えた父親は今も現役で、かにぱんお姉さんも時々、店番をしている。
「お店には私が写っているポスターを飾っています。父は職人気質ですが、私の活動を応援してくれています」
かにぱんお姉さんの夢は「喫茶店を出すこと」。お客さんと話をしながら、かにぱんのアレンジメニューや手作りケーキを提供したいとイメージを膨らませる。「誰かの拠り所になれる場所をつくれたらいいですね。昼間は駄菓子屋にして、子どもたちが社会性を磨く場所にしたいです」。かにぱんに無限の可能性が秘めているように、自身の活動にも限界をつくるつもりはない。
(間 淳/Jun Aida)