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2023/09/20

観光地の人手不足解消へ 事業者も旅行者もメリット 静岡県が「おてつたび」と連携

登録している事業者は宿泊施設が多い「おてつたび」

■旅行しながらアルバイト マッチングサイト「おてつたび」

人材不足解消や観光客回復へ、静岡県が新たな一手を打った。旅行しながら地元の事業者を支援する「おてつたび」と連携し、宿泊施設などをサポートしている。

 

「おてつたび」は東京都にある株式会社おてつたびが運営する求人サイトで、旅行しながらアルバイトしたい人と人材を必要としている事業者をマッチングさせるサービス。旅行者と事業者の双方にメリットがあり、認知度が高まっている。全国の事業者が参加しており、8月末時点で静岡県の登録事業者は88で全国最多だという。

 

静岡県の観光地は現在、課題に直面している。新型コロナウイルス感染拡大による行動規制が緩和されて観光地ににぎわいが戻ってきているものの、今年6月の県内の宿泊者数は新型コロナ流行前の2019年6月と比べて20.1%減少している。中国からの宿泊者数が減っていることに加えて、人手が不足している宿泊施設が増加している予約に対応できていない現状がある。

 

こうした問題を解決するため、県は「おてつたび」との連携に乗り出した。旅行の繁忙期となる夏から秋にかけ、事業者に「おてつたび」導入のチラシを配布し、セミナーも開催する。「おてつたび」ホームページ内に、静岡県の特徴や人手を募集しているホテル・旅館を掲載する特集ページも開設した。

 

おてつたびによると、8月中に県内11か所の事業所で県内外の89人が仕事を手伝っている。例えば、伊東市の宿泊施設では、8月21日から1週間ほど人材を募集。1日約5時間、計30時間の労働で3万円を支払う条件を出していた。

 

県内では、すでに浜松市が「おてつたび」と連携している。登録事業者は県内各地にあり、旅館、ホテル、ゲストハウスといった宿泊施設が大半を占めている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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