2023/09/23
静岡から韓国へ毎日行ける 就航以降初めてデイリー運航 8月の搭乗者数は過去最多
■静岡―ソウル便 10月29日から週7往復に増便
静岡県は静岡空港と韓国・ソウル(仁川国際空港)を結ぶ便を現在の週3往復から7往復に増便すると発表した。定期便のデイリー運航は2019年5月に就航してから初めてとなる。中国と台湾の路線で欠航や運休が続く中、ソウル便に国際線搭乗者数の底上げが期待される。
静岡―ソウル線は韓国のチェジュ空港が運航している。新型コロナウイルス感染拡大の影響で2020年3月から欠航していたが、今年3月に静岡空港の国際線としては初めて定期便の運航を再開した。
ソウル線は現在、日、水、金曜の週3往復運航している。今年10月29日から来年3月30日までの冬ダイヤでは週7往復に増便される。出発時間も以下のように変更となる。
【仁川出発】
午後3時10分→午後4時5分
【静岡発】
午後5時55分→午後6時50分
■運航再開後のソウル線好調 8月の搭乗者数は過去最多
ソウル線は好調が続いている。8月の搭乗者数は4269人(搭乗率86.9%)で8月としての過去最多を更新した。運航再開した3月から8月までの搭乗者数は3万1874人(搭乗率81.9%)となっている。
静岡空港は国内線も客足が戻ってきている。8月の搭乗者数は5万3618人で前年同月と比べて22.8%増加。前年の実績を上回るのは22か月連続となった。中でも、鹿児島線と丘珠線の搭乗率が高かった。8月は台風6号と7号の影響で欠航した便があったものの、新型コロナ前の水準まで回復している。
今後の鍵を握るのは中国と台湾路線の早期再開。新型コロナ感染拡大によって運休していた中国・上海路線が9月24日、3年7か月ぶりに運航するが、他の中国路線や台湾路線は再開のめどが立っていない。
また、福島第一原発の処理水放出をめぐる日中関係の悪化は不安材料となっている。新型コロナで規制されていた中国の団体旅行が緩和されたにもかかわらず、処理水放出を理由に日本への旅行をキャンセルする中国人が一定数いる。静岡県は外国人宿泊者の7割を中国人が占めているだけに、中国路線の影響は小さくない。
(SHIZUOKA Lie編集部)