2023/10/16
魅力度ランキング静岡県の順位は? 隣県の山梨・愛知が大幅アップ トップ5は不動
■静岡は昨年と同じ14位 愛知16位、山梨21位
東京都に本社を置く民間のシンクタンク「ブランド総合研究所」が、2023年の都道府県魅力度ランキングを発表した。静岡県は昨年と同じ14位だった。愛知県は16位、山梨県は21位と、それぞれ前年から順位を大きく上げて静岡県に迫っている。
都道府県や市町村の認知度やイメージなどを調査するブランド総合研究所による地域ブランド調査は、2006年から年に1回実施されている。今回は6月20日から7月3日にかけて、全国の20代から70代の男女3万4117人から有効回答を得た。
都道府県魅力度ランキングは、それぞれの地域に対してどのくらい魅力を感じるか質問し、5段階評価で回答を求める。そのうち「とても魅力的」、「やや魅力的」、「魅力的」と回答した割合に応じて、点数を付けていく。その結果、北海道が72.4点でトップ。昨年から1.1点下がったものの、15年連続で首位に立った。
静岡県は昨年から0.1点上昇して30.6点。順位は昨年同様に14位となった。隣県では、愛知県が3.3点アップの29.1点で順位を20位から16位に上げた。山梨県は0.9点アップの24.5点で、27位から21位まで上昇した。全国平均は27.2点で昨年から0.5点ダウン。トップ5とワースト5は以下の通りとなっている。
【トップ5】
①北海道 72.4点
②京都府 56.6点
③沖縄県 52.7点
④東京都 49.0点
⑤大阪府 43.3点
【ワースト5】
①茨城県 13.7点
②佐賀県 13.8点
③埼玉県 15.8点
④群馬県 16.3点
⑤山口県 16.6点
■トップ5は変動なし 理由は「ブランド化」
上位5つの都道府県は昨年と全く同じ順位だった。トップ10入りした自治体も順位の前後はあるものの、顔ぶれは変わっていない。ブランド総合研究所は上位が変動しない理由に「ブランド化」を挙げる。
「ある商品において、継続的に購入や利用するロイヤルユーザーが多ければ、強いブランドと言えます。そのためには、商品の品質やイメージへの評価が高く、他にはない魅力や揺るぎない信頼が寄せられている必要があります。地域の場合も同様で、イメージや地域資源の評価などが高く、観光や産品購入への意欲が高い消費者が多い場合、その地域は強いブランドであるということになります。つまり、上位の地域は強いブランドとして評価されているからこそ、順位が変動しにくいということなのです」
地域ブランド調査では魅力度の他にも認知度や情報接触度、移住意欲度や観光意欲度などを問うものがあるが、魅力度の高い都道府県はどの設問も上位に入る傾向が強い。ブランド総合研究所は強いブランドに必要な要素として、他の地域にはない差別的優位性を指摘し「他にない魅力を多くの人に伝えるとともに、観光や商品の販売、移住などで活用して地域活性化につなげる戦略が必要」としている。
(SHIZUOKA Life編集部)