2023/10/18
東海道新幹線の車内 喫煙ルーム廃止へ コーヒーとアイスの自販機は86台増設
■2024年春で喫煙ルーム廃止 非常用の飲料水を配備
JR東海は2024年春に、東海道新幹線車内の喫煙ルームを全て廃止すると発表した。空いたスペースには災害対策として非常用の飲料水を置く。また、今月いっぱいで車内ワゴン販売の終了に伴い、新幹線停車駅のホームにドリップコーヒーとアイスクリームの自動販売機を設置する。
東海道新幹線は2007年7月のN700系デビュー以来、新幹線車内に喫煙ルームを設置してきた。しかし、近年の健康増進志向の高まりや喫煙率の低下を踏まえ、2024年春に全ての喫煙ルームを廃止する。廃止後は順次、非常用の飲料水を配備し、万が一、駅以外の場所で長時間停車せざるを得ない状況になった場合などに乗客へ配布するという。
また、今月末に「のぞみ」と「ひかり」で実施している車内ワゴン販売を終了することに伴い、車内販売でニーズの高かったドリップコーヒーとアイスクリームの自動販売機をホーム上などに設置する。順次作業を進め、11月1日までに「のぞみ」の停車駅全てに設置を完了する予定となっている。自動販売機は停車駅の各ホーム1~3か所ずつに置かれ、案内図はJR東海ホームページのインフォメーションで掲載する。
新たに設置する自動販売機は86台(コーヒー45台、アイスクリーム41台)。コーヒーの自動販売機は4種類のブレンドの他、カプチーノや紅茶などもそろえている。豆を挽いてコーヒーを抽出している間には、東海道新幹線の車内チャイムと同じBGM「会いにいこう」が流れる。
アイスクリームの自動販売機は2種類。スジャータは定番のバニラをはじめ、東海道新幹線限定のフレーバーも用意し、常時4種類ほどを提供する。サーティワンは人気のポッピングシャワーなど、常時7種類程度のフレーバーを楽しめる。新大阪駅25・26番ホーム上に設置している自動販売機が、国内のサーティワンの自動販売機の中で売上ナンバーワンを誇るという。
これまでに設置されている自動販売機はコーヒーが新大阪駅と京都駅の計6台。アイスクリームはスジャータが東京駅の2台、サーティワンは新大阪駅と京都駅の計4台だった。車内ワゴンサービス終了によって、ホーム上の自動販売機は大幅に増えることになる。
(SHIZUOKA Life編集部)