2024/01/09
能登半島地震 静岡県内でも広がる支援の輪 自治体もスポーツ界も義援金活動
■静岡市焼津市、沼津市や菊川市など 市役所に募金箱
能登半島地震の被害は発生から1週間以上が経った今も安否不明者が100人を超えている。避難所生活を余儀なくされている住民も多い。被害の全容解明や復興の道筋が見えていない中、静岡県内で支援の輪が大きくなっている。
能登半島地震の被災者を支援する動きは全国で広がっている。石川県は個人による物資の輸送やボランティアを避けるよう発表していることもあり、今できる一番のサポートは募金と言える。
静岡県内の自治体も義援金を募っている。静岡市では葵区にある静岡庁舎の新館1階、清水区にある清水庁舎の1階、駿河区の駿河区役所の1階と3か所の総合案内に募金箱を設置した。
受け付けているのは現金のみで、日本赤十字社を通じて被災地の支援に活用されるという。静岡市のほか、焼津市や菊川市、掛川市や沼津市でも市役所に募金箱を置いている。
■ベルテックス静岡と静岡ブルーレヴズ 試合会場で募金活動
スポーツ界も動いている。静岡市に本拠地を置くバスケットボールB2の「ベルテックス静岡」は6日と7日にホームで開催した山形戦の会場で募金活動を行った。選手たちが募金箱を手にして、来場者に協力を呼び掛けた。クラブは「スポーツの力を通じて被災地の方々へ元気を届けられればと思っています」とコメントしている。
ラグビーリーグワンの「静岡ブルーレヴズ」は13日にヤマハスタジアムで開催する東京サントリーサンゴリアス戦で復興支援募金活動を実施する。スタジアム場外のレヴニスタ広場3か所に募金箱を設置し、試合に出場しない選手もステージ付近で参加する予定となっている。
サッカーJ2「清水エスパルス」は5日の新体制発表会見で、参加したシーズンシートオーナーから義援金を集めた。総額10万9217円を寄付すると発表している。
被災者の支援をめぐっては、一部の個人が物資を持って被災地へ入る行動に賛否が巻き起こっている。支援につながると賛同される一方、被災者からは「水や食料は十分にあるので断ったのに、物資を置いていかれて迷惑している。見ず知らずの人からの物を口にするのは怖い」といった声も上がっている。
被災地で必要なものは日に日に変わっていく。被災者が求める形でサポートするためには募金が最善の手段となる。
(SHIZUOKA Life編集部)