箱根十国峠のケーブルカーはバレンタインバージョンに（公式HPより）

■箱根十国峠はガーナとコラボ　特別なケーブルカー運行

あさって2月14日はバレンタインデー。静岡県ではユニークなイベントが開催されている。バレンタインはチョコレートを贈る以外にも楽しみ方がある。

函南町にある「箱根十国峠」では菓子メーカーのロッテが発売している「ガーナチョコレート」とのコラボイベントが開催されている。十国峠の山麓から山頂まで全長316メートルを約3分間かけて運行しているケーブルカーを特別バージョンに切り替えている。

座席シートはガーナミルクチョコレートの赤いパッケージから板チョコがはみ出しているデザイン。さらに、ケーブルカーの窓にはハートが飾りつけされている。山頂にあるカフェや食事処では、ガーナチョコレートモンブランやガーナ香るハンバーガーなど期間限定の商品が販売されている。

十国峠は昔の国名で伊豆、甲斐、信濃、相模、武蔵など10の国を見渡せたことに由来する。現在の静岡、山梨、長野、神奈川、東京、千葉にあたり、晴れた日には頂上から富士山や南アルプス、さらに湘南海岸や房総半島も見渡せる。2016年に国の登録記念物となっている。

2羽のフラミンゴがハートをつくるキセキの瞬間

■キセキの1枚を狙う　フラミンゴのハートマーク

浜松市の「はままつフラワーパーク」では、バレンタインをテーマにした展示が始まっている。大温室にピンクを基調とした花が飾られ、バレンタインの雰囲気を演出。大きなハート形のオブジェが目を引く。地元生産者の協力でガーベラを約1000本準備したという。

浜松フラワーパークは東京ドーム6.4個分の敷地に約3000種類の花があり、どの季節でも美しい花々が来園者を迎え入れる。特に、「世界一」をうたう桜とチューリップの庭園で知られている。

東伊豆町にある「伊豆アニマルキングダム」はバレンタイン企画「キセキの1枚」を実施している。バレンタインまでの期間中に、園内にいるフラミンゴが寄り添った際にできるハートマークを撮影してSNSに投稿した人にオリジナルトートバッグをプレゼントする。奇跡の瞬間の撮影は飼育担当者でも難しいという。

その他にも、県内では岳南電車や伊豆箱根鉄道などがバレンタイン限定のヘッドマークをつけて運行したり、オリジナルグッズを配布したりしている。チョコレートにとらわれないバレンタインのイベントが幅広いジャンルに広がっている。

（鈴木　梨沙／Risa Suzuki）