2024/02/14
注目の旅行先1位はカマリーニャス トップ10に日本の都市8つ 富士宮市は4位
■日本の最上位は3位の日田市 九州の都市4つランクイン
世界最大級の旅行予約サイト「ブッキング・ドットコム」が、アジア太平洋地域の旅行者が注目する最新の旅行先10選を発表した。3位から10位までは日本の都市が選ばれ、静岡県からは富士宮市が4位に入った。
ブッキング・ドットコムはアジア太平洋経済協力機構(APEC)の旅行者にまだあまり知られていない海外旅行先に関して、2023年の1月から9月まで検索データを調査した。前年の検索回数が10万回未満で、かつ検索数が前年比50%以上増加した目的地からリストアップ。トップ10をランキングにまとめた。
その結果、1位はスペインの北西部にある「カマリーニャス」。人口6000人ほどの小さな港町で、タコやイワシの漁獲で知られている。2位は米国の「メキシコ」。ミシシッピ川沿いにある米国中西部のミズーリ州に位置する。3位から10位は以下の通り、全て日本の都市となった。
①カマリーニャス(スペイン・ガリシア州)
②メキシコ(米国・ミズーリ州)
③日田市(大分県)
④富士宮市(静岡県)
⑤嬉野市(佐賀県)
⑥東大阪市(大阪府)
⑦宜野湾市(沖縄県)
⑧読谷村(沖縄県)
⑨阿蘇市(熊本県)
⑩佐賀市(佐賀県)
トップ10には九州から4つの都市が入った。ブッキング・ドットコムは日田市が3位に入った理由について「豆田町の伝統的な街並みなどが有名ですが、昨年8月に世界的な人気漫画・進撃の巨人のミュージアム別館がオープンしたこともインバウンド客の増加につながっていると思われます」と分析。嬉野市や佐賀市は2022年に西九州新幹線が開業し、福岡からのアクセスが大幅に向上したことをインバンド客増加の一因としている。
4位の富士宮市は富士山の南西麓に位置し、ご当地グルメの「富士宮やきそば」で知られている。世界遺産・富士山の構成資産の「富士山本宮浅間大社」や「白糸の滝」といった観光地は年齢や国籍を問わず人気。動物と触れ合えるだけでなく、バーベキューもできる「まかいの牧場」、雨の日でも花や鳥を楽しめる「富士花鳥園」はファミリー層中心に観光客が訪れている。
■居心地の良い日本の都市 ニセコ町がトップ
また、実際に宿泊した世界中の旅行者による3億900万件の口コミをもとにした「日本で最も居心地の良い旅先」のトップ10も発表した。1位は北海道・ニセコ町で、静岡県の都市はランクインしなかった。
①ニセコ町(北海道)
②野沢温泉村(長野県)
③由布市(大分県)
④名護市(沖縄県)
⑤京都市(京都府)
⑥白馬村(長野県)
⑦富士河口湖町(山梨県)
⑧今帰仁村(沖縄県)
⑨高山市(岐阜県)
⑩妙高市(新潟県)
昨年1位だった熊本県・南小国町や2位の鹿児島県・屋久島がトップ10を外れるなど、順位が大きく入れ替わった。ブッキング・ドットコムは「旅行者の日本への関心や行き先が中部エリアを中心に、北から南まで広がっていることが分かります。温泉や自然あふれる都市が居心地の良い旅先であることがうかがえます」とコメントしている。
(SHIZUOKA Life編集部)