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2024/03/27

「あきらめずに17歳名乗って良かった」 静岡パルコ17周年の顔に“永遠の17歳”

”永遠の17歳”かにぱんお姉さんを17周年の顔に起用した静岡パルコ

■「私らしく」のイメージに合致 「かにぱんお姉さん」起用

“永遠の17歳”に17周年の顔を託した。静岡市中心市街にある「静岡パルコ」が3月、開業から17年を迎えた。4月7日まで開催しているキャンペーンのコンセプトは「私らしく、私をもっと楽しもう!」。独自の世界観で「私らしく」を表現し、今では全国的にも知られる存在となった「かにぱんお姉さん」とイメージが重なった。

 

【写真】お菓子づくりが趣味のかにぱんお姉さんは「かにぱん」のアレンジメニューを紹介

 

時代の移り変わりはスピードを増している。新型コロナウイルス感染拡大は生活様式や価値観の変化を加速させた。

 

静岡パルコも顧客のニーズに対応するため、変化を続けている。開店当初は若者向けを中心としたファッション関係のショップが店舗の6割以上を占めたが、現在は雑貨やサービスといった普段の生活に必要なアイテムの充実に軸足を移す。トレンドが目まぐるしく変わる中、3月15日に17周年を迎えた。長年愛されてきた感謝の気持ちを込め、様々なイベントやプレゼントを準備した。

 

企画の中心を担う17周年のメインビジュアルには、かにぱんお姉さんを起用した。かにぱんお姉さんは、かにぱんの国から来た“永遠の17歳”の妖精でありながら、ロングセラーの「かにぱん」をはじめ、源氏パイやチョコバットで知られる浜松市の三立製菓で広報も務めている。静岡パルコが、かにぱんお姉さんに大役を任せた理由を説明する。

 

「今回の17周年企画は『私らしく、私をもっと楽しもう!』という自己肯定感や自己受容をテーマに掲げています。開業17周年と永遠の17歳という2つの重なり合いに加えて、かにぱんお姉さんがテーマを体現している存在だと考えてオファーしました」

静岡パルコのイベントに参加するかにぱんお姉さん

■「パルコは夢の国」 “永遠の17歳”はビアガーデンがお気に入り

かにぱんお姉さんは教員免許を取得している家庭科の知識も生かし、子どもたちに食の大切さを伝える「かにぱん教室」を開いている。また、バスツアーの開催や写真集の発売、“永遠の17歳”として高校の制服モデルを務めるなど活動が幅広い。静岡パルコは、かにぱんお姉さんをきっかけに、今まで静岡パルコに来店したことのない人にも魅力を発信する考えだ。

 

かにぱんお姉さんは、静岡パルコからのオファーに驚きと喜びが交錯したという。その瞬間を回想する。

 

「夢にも思っていませんでした。ずっとあきらめずに17歳を名乗っていて良かったです」

 

時には心ないコメントや声を見聞きしても、自分らしさを貫いてきた。今では静岡県内だけではなく、全国にファンがいる。気付けば10回目の17歳、10周年を迎えた。

 

かにぱんお姉さんは、静岡パルコを「夢の国」と表現する。イメージを問われると、“未成年”にもかかわらず「ビアガーデンが最高!」と即答。ビールを飲みながらマジシャンの手品を見たり、ものまね芸人のステージを楽しんだりして夢の時間を過ごしている。

■限定グッズも販売 4月7日まで17周年キャンペーン

今回のメインビジュアル起用をきっかけに昼間の館内をじっくり回ると、ファッション、グルメ、雑貨と充実した品ぞろえに感激したという。普段は浜松市に住んでいるが、静岡市に来た際は昼も夜も静岡パルコを満喫したいと話す。そして、17周年の顔として「今まで以上に地元の皆さまから愛される場所になるよう、微力ながらお力添えができたらと思っております」と力を込めた。

 

静岡パルコは4月7日まで、オリジナルグッズのプレゼントや、かにぱんお姉さんとコラボした限定グッズの販売など多彩なキャンペーンを開催している。17周年はゴールではなく通過点。トレンドをけん引し、静岡市の中心地に不可欠な存在であり続ける。

 

(間 淳/Jun Aida

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