2024/04/21
人気漫画「キン肉マン」の世界に浸る 聖地・沼津市に全国初の常設ミュージアム
■4月29日オープン きっかけは「宇宙超人タッグトーナメント」
静岡県沼津市で人気漫画「キン肉マン」を紹介するミュージアムが4月29日にオープンする。常設のミュージアムは日本で初めて。複製の原画や漫画に登場するキャラクターの等身大フィギュアなどが展示され、ここでしか買えないグッズも販売される。
1979年に集英社の「週刊少年ジャンプ」で連載が始まったキン肉マンは、人間を超越した超人で主人公のキン肉マンことキン肉スグルが仲間の超人とともに、リングで強敵と戦うプロレス系格闘漫画。原作を担当する嶋田隆司さんと作画を担当する中井義則さんのユニット「ゆでたまご」のデビュー作としても知られている。
現在も週刊プレイボーイと週プレニュースに同時連載中で、コミックスは84巻まで発売されている。今年7月からはアニメ「完璧超人始祖(パーフェクト・オリジン)編」が放送予定となっている。
沼津市にミュージアムがオープンするきっかけとなったのは、漫画で描かれた「宇宙超人タッグトーナメント」だった。正義と悪魔の超人抗争が終わりを告げた頃、富士山麓にトーナメントマウンテンが出現し、宇宙超人タッグトーナメントが1億4000万年ぶりに開催された。
悪魔超人の残党、アシュラマンとサンシャインのタッグが正義超人の仲間割れを画策し、キン肉マンは孤立するピンチに陥る。キン肉マンは師匠のプリンス・カメハメの協力を得て“マッスル・ブラザーズ”を結成してトーナメントに参加し、戦いを通じて仲間との友情を取り戻していく。キン肉マンのストーリーで大事なシーンとなり、ファンの記憶にも深く刻まれている。
■限定グッズ販売 原画や等身大フィギュア展示
日本初の常設ミュージアムは、富士山を望む沼津市の中心部にある仲見世商店街に設けられる。1階にはグッズの販売コーナーと漫画や関連書籍を楽しめるフリースペース。Tシャツやポスターなど、ミュージアム限定のグッズも多数販売されるという。2階には45枚の複製原画と新作の等身大フィギュア、ゆでたまごさんの歩みを紹介するコンテンツがそろっている。
ミュージアムの館長にはプロレスラーのミノワマンZさんが就任した。大役を任され「強くなり、健康になれる楽しいイベントなどをたくさん用意していきます。キン肉マンミュージアムから沼津を盛り上げて、パワーあふれる町にしたいと思います」とコメント。月に数日、館長としての業務にあたるという。
ミュージアムの入場料は大人1000円、中・高生700円、4歳以上500円。営業時間は午前10時から午後6時までで、毎週水曜日が定休日となっている。オープン前日の4月28日には、ゆでたまごさんとミノワマンZさんによるトークイベントが予定されている。
(SHIZUOKA Life編集部)