■4シーズン指揮　ミュラーHC「全てのチームと対等に戦えた」

静岡市に本拠地を置くプロバスケットボールB2のベルテックス静岡は10日、ファクンド・ミュラーヘッドコーチ（HC）の契約満了を発表した。また、今季のBリーグ「モテ男No.1決定戦」に出場したPG山田安斗夢選手ら4選手も退団する。

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アルゼンチン出身のミュラーHCは2020年から4シーズンに渡ってベルテックス静岡を指揮した。当時B3だったチームを昨シーズンB2昇格に導くなど、静岡のバスケット発展に貢献した。契約満了にあたり、チームのホームページでコメントを発表している。

「日々練習に励み、B3からB2への挑戦に苦しむことなく全てのチームと対等に戦えたと思います。目標のプレーオフ進出も果たし、とてもうれしいです。4シーズン過ごす中で年々ブースターが増え、皆さまの声援が私たちを後押しし、毎年より良いプレーができるようサポートしてくれました。本当にありがとうございました」

また、ベルテックス静岡は選手4人の契約満了も発表した。今シーズン58試合に出場したPG山田選手も2年間の契約を終了して、自由交渉選手リストに公示された。ピッチ外でも、Bリーグ「モテ男No.1決定戦」に出場するなど存在感を見せた。チームを通じてコメントを発表した。

「毎試合増えて行くブースターの皆さんの応援が、創り出す会場の雰囲気が大好きでした。次は最高のブーイングをもらいに戻って来れるように頑張り続けます！これからもどんどん大きくなるベルテックス。そして静岡を盛り上げていく中心クラブとなるベルテックスの応援を引き続きよろしくお願いします！」

会場の演出にも力を入れているベルテックス静岡©VELTEX SHIZUOKA

■大塚選手、大友選手、吉田選手も契約満了で退団

この他、PG大塚勇人選手、SG大友隆太郎選手、PG吉田健太郎選手も契約満了で退団する。それぞれ、次のようにコメントしている。

▼大塚勇人選手

「チームとしてこれからもっと盛り上がっていく中で、去る事は残念な気持ちでいっぱいですが、僕自身はそういう運命の人なんだと思っています。僕はまだプレーがしたいです。また1から頑張っていこうと思います。ベルテックス静岡での1年間もめちゃくちゃ楽しかったです！」

▼大友隆太郎選手

「振り返ってみるとオンコートでは決して順風満帆というわけではなく、結果の出ない時期の方が多かったかと思います。そんなベルテックスでの日々は常に試行錯誤の連続で、毎日何かしらの学びを得ようと必死にもがいていました。おかげさまで4シーズン前の自分と比べても確実に成長したなと実感しております」

▼吉田健太郎選手

「ここ静岡でプロキャリアをスタートさせられたこと嬉しく思ってます。たくさんの方々に支えられて3年間どんな時もバスケットを思い切りすることができたこと、本当に感謝しています。どこへ行ってもやることを変えずに頑張り続けます！」

■初のB2で29勝31敗　観客動員は大幅増

ベルテックス静岡は初のB2となった今シーズン、29勝31敗の西地区4位でプレーオフに進出した。シーズン最終盤の4月は5勝1敗と白星を重ね、来シーズンに期待を感じさせる戦いを見せた。

観客動員数も大幅に伸ばした。昨シーズンは3万4103人だった総入場者数は今シーズン、6万2889人まで増えた。1試合当たりの平均入場者数は2096人で、最多動員数は3493人。いずれも前年を大きく上回った。

（SHIZUOKA Life編集部）