2024/05/11
「特にマナーが悪いのは中国人、韓国人、日本人」 富士山目当ての観光客に怒りや困惑
■富士山の撮影スポット 富士市の住民「迷惑でしかない」
富士山の撮影を目的にした外国人観光客に頭を悩ませているのは山梨県の住民だけではない。静岡県でも富士山の撮影スポットに観光客が押し寄せ、迷惑行為が後を絶たないという。ただ、地元の住民からは「外国人よりも、むしろ日本人の方がマナーは悪い」という声も上がっている。
富士山の撮影を目的に山梨県の富士河口湖町のコンビニエンスストアに外国人観光客が殺到し、横行する迷惑行為を防ぐために黒い幕の設置を決めたことが関心を集めている。新型コロナウイルス感染拡大による行動制限の緩和や円安の影響で、日本を訪れる外国人観光客は増加。。観光客が増えれば地域は潤うが、歓迎している人ばかりではない。
静岡県内でも怒りや困惑の声が聞こえてくる。特に頭を悩ませているのが、富士山の撮影スポット近くの住民や店。SNSで話題となっている富士市の住民は「家の前にゴミを捨てられたり、朝早くから騒がれたりして迷惑でしかない」と語気を強める。地域では写真撮影に没頭して道路に飛び出す観光客を問題視。ただ、注意しても改善しないと話す。
各社の報道では「外国人観光客の問題行動」ばかりが伝えられているが、実際は日本人の観光客にも迷惑しているという。富士市にある飲食店の店主は「違法駐車は外国人より日本人の方が多い」と指摘する。そして、こう続ける。
「言葉、服装、顔で判断する限り、特にマナーが悪いのは中国人、韓国人、日本人。写真撮影に時間がかかって歩道をふさいだり、建物の敷地に勝手に入ったりする迷惑行為はアジア人が多いです。欧米の人は景色を見て、さっと記念撮影を済ませる傾向があります。あえてなのかテレビカメラは日本人の観光客をあまり撮影しないので、外国人が観光地に迷惑をかけているというイメージですが、実際は日本人にも困っています」
国籍を問わず、人を惹きつける富士山。好みのアングルで撮影したい気持ちは分からなくはないが、身勝手な一部の観光客の存在が地元住民を悩ませている。
(SHIZUOKA Life編集部)