2024/05/15
Jリーグ月間MVP J1からJ3まで静岡県のクラブが独占 ベストゴールは異例のGK受賞
■J1はジュビロ・ジャーメイン選手 5試合で5得点
Jリーグの4月の月間MVPが発表された。J1はジュビロ磐田のFWジャーメイン良選手が初受賞するなど、J1からJ3まで静岡県のクラブが独占した。J3のベストゴールはFC今治のGKが選出される珍しいケースとなった。
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各月のリーグ戦で最も活躍した選手を選定する月間MVPはJ1、J2、J3から1人ずつ選ばれる。4月のJ1の部は、5試合で5得点をマークしたジュビロ磐田のジャーメイン選手が受賞した。月間得点数ではセレッソ大阪のFWレオセアラ選手の6点に次ぐ2位。ただ、シュート成功率は41.7%で、レオセアラ選手の27.3%を大きく上回った。
ジャーメイン選手は月間MVP初受賞。チームの成績に貢献する活躍に「今月勝ち点を積み上げたジュビロ磐田に関わるみんなの成果だと思います。まだまだシーズンは続いていくので、個人としてもチームとしても高みを目指して努力し、成長していきます」とコメントした。
Jリーグ選考委員会は「チャンスを逃さぬ見事な決定力。4月だけで勝ち点10を積み上げたジュビロの巻き返しに大きく貢献した」、「ジュビロの攻撃を牽引している。コンスタントに毎試合チャンスに顔を出してゴールを決めている」と評価した。
■J2はエスパルス北川選手 4月無敗のチーム牽引
J2の月間MVPには清水エスパルスのFW北川航也選手が輝いた。4月は3ゴール、2アシストで5得点に絡む活躍。4勝1分けと4月無敗のチームを牽引し「ファン、サポーターの皆さまのご声援、チームメイト、スタッフ、家族の支えがあって受賞できました。さらに活躍していけるようにチームメイトと切磋琢磨して自分自身も成長していけるように頑張ります」と周囲に感謝した。
選考委員からは「周囲の選手を活かすことができ、プレーの幅、リーダーシップを含め、チームの中心となっており、パフォーマンスが清水の飛躍の一因となっている」、「これぞエース。得点&アシストという求められる仕事をしっかりとこなしチームの勝利に貢献している」と評された。
J3ではアスルクラロ沼津のFW和田育選手が受賞した。シュート7本で5ゴール記録。得点力の高さを見せつけ「この賞は自分1人の力では受賞できませんでした。日頃よりご支援ご声援いただているパートナー企業の皆さま、ともに高め合ってくれているチームメイトやスタッフ、そしてどんな時も僕たちの背中を押してくれているファン・サポーターの皆さんがいてこその受賞です。この賞に相応しい選手となれるよう、これからも日々努力し結果にこだわり続けます」とさらなる活躍を誓った。
選出の理由には決定力や動きの質の高さが挙げられた。選考委員からは「4試合で5ゴールは見事。味方のパスやクロスに対する反応が鋭い。前線からの守備での貢献も大きく、アスルクラロ沼津を牽引している」、「今月の5ゴールはいろんなバリエーションのゴールだった。嗅覚を感じさせるアタッカー」などと称えられた。
■J3のベストゴール FC今治GKの劇的同点弾
各月のリーグ戦で最も優れたゴールが選ばれる「月間ベストゴール」も発表された。J1は浦和レッズのFWチアゴ・サンタナ選手がFC東京戦決めたゴール。J2は徳島ヴォルティスのDF橋本健人選手がモンテディオ山形戦で決めたゴールが選出された。
J3は珍しくGKが受賞した。FC今治のGK伊藤元太選手は長野パルセイロ戦の後半アディショナルタイムに、コーナーキックを頭で合わせる同点弾。勝ち点1をもぎ取る劇的な得点に、選考委員からは「GKとはいえ、相手に競り勝って決めた技術と気迫が素晴らしいゴール」、「ゲームの大事な場面での価値が高いゴール。インパクトも充分」と絶賛された。
伊藤選手は得点とベストゴール受賞に喜びながらも、“本職”で存在感を発揮する気持ちを新たにした。この試合では3失点していることから「試合終盤に巡ってきた最後のチャンスで、チームのために何かしらの形で少しでも貢献したいと思い前に上がりました。自分の中で一生記憶に残るゴールを決めることができました。またチャンスがあれば得点を狙いに上がりますが、まずはゴールを守ってチームを勝たせられるGKになれるように頑張ります」とコメントした。
Jリーグの月間表彰は毎月、選考委員会が開催される。選考委員が各種映像やデータなどの参考情報をもとに投票し、委員長およびJFA技術委員会が決定している。
(SHIZUOKA Life編集部)