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2024/05/16

市は「トラブルなし」 一部市民はルール違反に怒り爆発 浜松まつり5年ぶり飲酒解禁

■5年ぶりフル開催 過去2番目に多い245万3000人来場

5年ぶりに通常開催となった浜松まつりは、過去2番目に多い245万3000人が来場した。飲酒解禁が一部で不安視された中、浜松市は「幸いにして大きなトラブルや事故はなかった」としている。ただ、ルールを破って夜遅くまで騒ぐ参加者を指摘する声も上がっている。

 

浜松のシンボルがキーホルダーに 第3弾も納得のラインナップ

 

5月3日から5日まで開催された毎年恒例の浜松まつりは天気に恵まれ、3日間で245万人が訪れた。NHK大河ドラマ「どうする家康」で主演を務めた嵐・松本潤さんが参加した昨年の255万5000人に次ぐ、過去2番目のにぎわいとなった。

 

今年の浜松まつりは5年ぶりに全ての制限が解除された通常の形で開催された。昨年は新型コロナウイルス感染拡大のリスクを考慮して禁止されていた飲酒も解禁。浜松市の中野祐介市長は15日の定例会見で次のように述べた。

 

「5年ぶりのフル開催で待ちに待っていたという声をいただきました。お酒の解禁に心配する声を一部から耳にしていましたが、幸いにして大きなトラブルや事故はなかったと聞いています。大変良い祭りになったと思っています。浜松まつりは子どもの誕生を祝う由来があるので、少子化に悩む浜松市にとって意味があると考えています」

初子の誕生を祝って凧を揚げる

■深夜までラッパの音 「うるさくて寝れない」

中野市長が述べたように、今回の浜松まつりでは大きな事件や事故は確認されていない。祭りに参加した市民からは「飲酒も解禁されて、本来の形が戻ってうれしい。マスクを外して、大きな声を出せたので、みんな楽しそうだった」、「浜松まつりが制限されると、まちに元気がなくなる」など、5年ぶりのフル開催を歓迎する声が上がった。

 

一方、SNSには怒りや悩みのコメントも少なくない。浜松まつりの象徴となっているラッパの音が夜遅くまで響いたり、酒を飲んだ人が大声で騒いだりしていることを指摘し「午後10時以降は鳴り物禁止のはずが、深夜0時になってもラッパの音がうるさくて寝れない」、「子どもを祝うと言いながら、お酒を飲んで大人が深夜まで騒いでいることに疑問を感じる。飲酒は禁止にした方が良い」という意見も。中には、「あまりにも騒ぎがうるさいので通報したいのですが、窓口の連絡先をご存じの方教えてください」と助言を求める人もいた。

 

浜松まつりは市民の間で温度差が大きい。一部の参加者がルールを破ることで、その溝は深くなる。中野市長は「今回の成果、様々な改善点もあったと思うので、いずれ総括して来年度以降の祭りをより良くするために対応していきたい」としている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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