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2024/05/17

サウナ×絶景 常識覆す仕掛けや新サウナ飯 初心者も上級者も静岡空港で至福の時間

■6月1日と2日 静岡空港で展望デッキサウナ体験会

関心はあっても一歩踏み出せない未経験者も、趣味にしている上級者も、どちらも満足する充実した内容に整った。一般社団法人「静岡サウナ協議会」が6月1、2日に富士山静岡空港で初の大型サウナイベントを開催する。展望デッキから飛行機と富士山を望む絶景やサウナの常識を覆す仕掛け、さらに初心者向けのサウナの入り方や新たなサウナ飯やサウナドリンクなど、サウナの可能性を感じさせる。

 

サウナ文化を根付かせて地域活性化を目指す静岡サウナ協議会

 

イベントを開催する静岡サウナ協議会は活動を続ける大きな目的がある。サウナをブームで終わらせずに文化に昇華させる。そして、サウナをきっかけに地域を活性化させる。サウナは健康や観光、ビジネスやまちづくりなど相性の良い分野が幅広いという。

 

サウナのポテンシャルの高さは、今回2日間にわたって開催する「富士山静岡空港 展望デッキサウナ体験会」にも詰まっている。まずは、景色。展望デッキからは空へ飛び立つ飛行機と雄大な富士山を一望できる。サウナを敬遠しがちな人が持つ「閉塞的な部屋で熱さや苦しさに耐える」といった先入観とは真逆の空間となっている。静岡サウナ協議会の発起人・神田主税理事は、こう話す。

 

「サウナは熱いところに入って我慢して水風呂に入るといった固定概念があります。最近は低温サウナで空気を循環させて入るタイプもありますし、無理に水風呂に入らずに外気浴する方法もあります。今回のイベントを含めた活動を通じて、好みや気分によってサウナは色々な楽しみ方ができることを伝えていきたいと思っています」

一般的なものと一線を画すという自慢のテントサウナ

■専門家がサウナの入り方解説 上級者がうなる仕掛けも

近年、サウナに関心を抱く人は増えている。しかし、かつてのネガティブなイメージに加えて、入り方が分からない人も少なくない。公衆浴場のサウナに行っても、サウナについて教わる機会はほとんどない。

 

そこで、今回のイベントでは2日目に、サウナの入り方や健康への影響などを分かりやすく解説する時間を設けた。講師を務めるのは、「サウナの聖地」と呼ばれる静岡市にある「サウナしきじ」が実家で、モデルとしても活動する笹野美紀恵さん。興味があっても、サウナを体験していない人には絶好の機会となる。

 

サウナ上級者が満足する内容も充実している。展望デッキに設置するテントサウナは、テントサウナ界のスチームデザイナー「madsaunist(マッドサウニスト)uk」さんがプロデュース。テント内にスチームを噴出して気圧をコントロールし、常に空気を循環させて呼吸しやすい空間をつくり出す。体の深部を温める効果もあるという。神田理事は「テントサウナは温度にムラが出やすい面がありますが、今回のものは全く違います。今までの概念が変わると思います」と自信を見せる。

 

さらに、お茶ロウリュでは蒸し器も用意する。熱したサウナストーンに水をかけて水蒸気を発生させるロウリュで、水の代わりにお茶を使うとサウナ内に香りが漂う。ただ、サウナストーンの場合、緑茶を典型にどんな種類のお茶も、ほうじ茶の香りに近くなる。一方、蒸し器を利用すると、緑茶の香りの違いを楽しめる。サウナで心地良い汗を流しながら、目で景色を楽しみ、鼻で香りを堪能できる。

「サウナしきじ」が実家で、モデルとしても活動する笹野美紀恵さん

■新たなサウナ飯に「サウナ用ところてん」

食でも体を整える。静岡サウナ協議会では公式フードとしてサウナ用のところてんを準備する。ところてんには静岡県を代表する品種「青島温州みかん」が入っていて、サウナ中やサウナ後にさっぱり食べられる。サウナ飯はガッツリしたメニューのイメージが強いが、間食や軽食感覚で手にできる新たな定番メニューにしていきたい考えだ。

 

ところてんは伊豆が産地になっているため、サウナを通じた地産地消の狙いもある。ロウリュでは静岡県産のお茶を使い、サウナ後に提供する試飲のお茶を地元産にしているのも同じ理由。静岡サウナ協議会の二村昌輝事務局長は「サウナは汗が出てミネラルを失うので、ミネラル豊富なところてんはピッタリです。静岡サウナ協議会のテーマの1つにはウェルネス(心身ともに前向きで健康的な状態)があります。サウナと健康を掛け合わせる取り組みを展開していくつもりです」と話す。

 

「富士山静岡空港 展望デッキサウナ体験会」は2時間ごとに区切られ、各回の定員は20人としている。水着着用のため、男女一緒での利用も可能。料金は当日払いで、6月1日は4000円、2日は5000円となっている。(イベントの詳細はページの最下部)

新たなサウナ飯として考案するサウナ用のところてん

■サウナを通じた交流拡大へ 特典満載の会員募集中

サウナを通じた地域振興を掲げる静岡サウナ協議会が展開する事業は、イベントだけにとどまらない。静岡県内に本社や拠点を置く法人と、県内にサウナ施設を持つ法人や個人事業主を対象にした会員の募集も開始した。

 

会員はサウナを通じて交流を深めたり、サウナと他の分野を掛け合わせて事業を展開したりするメリットがある。年間1万2000円(1口)の会費で、会員同士によるビジネス交流やサウナ事業者との商品開発・事業連携の機会創出、サウナ施設の利用特典やサウナイベントへの招待など、他にはないチャンスを得られる(入会方法は静岡サウナ協議会のウェブサイト「We SAUNA Shizuoka」参照)。

 

サウナの魅力を知り尽くす静岡サウナ協議会が主催する「富士山静岡空港 展望デッキサウナ体験会」。サウナ未経験者は一歩踏み出すきっかけとなり、サウナ好きには新たな出会いや発見の場となる。

 

(間 淳/Jun Aida

 

【富士山静岡空港 展望デッキサウナ体験会】

開催日:6月1日(土)、2日(日)

時間:午前10時~午後7時半(2日は午後5時まで)

定員:各回20人

場所:富士山静岡空港 石雲院展望デッキ

料金:6月1日は4000円、2日は5000円(当日払い)

※2日のみ笹野美紀恵さんのサウナ・ウェルネス講座

持ち物:水着、Tシャツ、タオル、サンダル(簡易シャワーあり)

参加方法:Peatixから希望日時のチケット申し込み

※空きがあれば当日に会場で参加可能

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