2022/09/10
自民党国会議員と旧統一教会の接点調査 静岡県では4人に関わり判明 選挙ボランティアも
■自民党が旧統一教会と接点確認された121人の名前公表
自民党は、党所属の国会議員379人のうち半数近い179人が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)と何らかの接点を確認したと明らかにした。その中で、選挙におけるボランティア支援や会合への出席などを認めた121人の名前を公表。静岡県選出の自民党国会議員は10人中、衆参合わせて4人に関わりがあった。
自民党によると、8月26日から自民党に所属する国会議員に対し、旧統一教会との接点を問う質問書面を配布した。書面では「会合への祝電などの送付」、「会合への出席」、「会費の支出」、「選挙での組織的支援」など8つの項目を調査した。
調査の結果、379人の国会議員のうち179人に何らかの接点があったという。すでに旧統一教会側と様々な接点が取りざたされている安倍晋三元首相や、関連団体の会合への参加が判明している衆院議長の細田博之氏は調査対象となっていない。
■静岡では4人の名前公表 選挙のボランティア支援、関連団体で講演した議員も
静岡県では自民党の国会議員10人の中で4人の名前が公表された。深沢陽一氏(衆院静岡4区)は選挙でのボランティア支援と関連団体の会合に本人が出席して挨拶したことが分かった。宮沢博行氏(衆院比例東海)は関連団体の会合に本人が出席して講演や挨拶をしていた。他には、井林辰憲氏(衆院静岡2区)と若林洋平氏(参院静岡選挙区)が関連団体の会合に本人が出席して挨拶していたと判明した。
その他の自民党国会議員、上川陽子氏(衆院静岡1区)、細野豪志氏(衆院静岡5区)、勝俣孝明氏(衆院静岡6区)、城内実氏(衆院静岡7区)、塩谷立氏(衆院比例東海)、牧野京夫氏(参院静岡選挙区)の計6人の名前は、公表された一覧の中になかった。
調査結果を受け、自民党の茂木敏充幹事長は会見で「結果を重く受け止める。率直に反省する」などと述べた。旧統一教会との関係を断たない議員には「同じ党で活動できない」と断じた。ただ、野党や有識者などからは、調査項目に議員側が旧統一教会に便宜を図った活動をしたかどうかなどを問う質問がなかったことから、調査の甘さを指摘する声も上がっている。
(SHIZUOKA Life編集部)