■不明な電話番号　「応答しない」が87.8％

スマートフォンに登録していない電話番号が表示されたら、あなたは出る？出ない？静岡県富士市に本社を置く「フォレスタ」が、知らない電話番号からの着信に関する調査を実施した。

スマホの画面に知らない電話番号が表示される経験がある人は大半を占めるだろう。何かの契約先や仕事の取引先など重要な連絡の時がある一方、不要な勧誘や詐欺など迷惑な連絡も少なくない。

固定電話の転送サービスを提供しているフォレスタは6月17日から21日にかけ、知らない電話番号からの電話に出るのかを調査した。調査対象は携帯電話の所有者500人で、インターネット調査で回答を得た。

調査結果によると、「不明な電話番号からの着信に応答しますか？」という質問に対し、「応答する」と答えたのは12.2％。「応答しない」は87.8％だった。さらに、電話番号の頭の数字によって、応答する割合に変化があるのかを調査した。

■「090や080」の応答率は23.8％　「0570」は4.4％

「090や080」など不明な携帯電話からの着信に対して「応答する」と回答した割合は23.8％だった。一方、「03や06」といった市外局番からの着信は応答する割合が19.8％と携帯電話よりも低くなった。

上記よりも、「応答する」の割合が低くなる番号もあった。「0120や0800」に応答する人は8.2％。さらに、「050」は5.0％、「0570」は4.4％と20人に1人ほどしか電話に出ていない実情が明らかになった。今回の調査結果について、フォレスタは次のように分析している。

「0120」などから始まる電話番号は主にサービスや事業の窓口番号の用途で使われるケースが多いため、着信があると営業電話だと思い、応答しない人が多いと推察されます。一方、携帯電話や固定電話からの着信の場合、ビジネスシーンでは取引先の相手という可能性もあり、不明な電話番号であっても応答した方が良いと考えている人が一定数いると考えられます」

不明な電話番号に出ない場合、その番号を検索する割合は94.2％と9割を超えた。企業のホームページなどには窓口の番号が記載されているケースがあり、相手が分かれば電話をかけ直しやすい。また、詐欺の注意を促す番号が公表されているケースもあり、インターネットで電話番号を検索する方法はトラブルを回避する手段の1つとなっている。フォレスタは「電話をかける側は応答率の高い電話番号や検索可能な電話番号から発信することで、応答率の向上が見込めるでしょう」とまとめた。

（SHIZUOKA Life編集部）