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2024/10/03

B1昇格目指すシーズン開幕 B2ベルテックス静岡の昨季収入7割増加 課題は会場設営費

■昨季は営業収入9億3213万円も…5100万円の営業赤字

プロバスケットボールB2は10月5日に開幕する。静岡市を本拠地とするベルテックス静岡はB2リーグ2年目でB1への昇格を目指す。初年度は観客数も営業収入も大幅に増加。一方、会場設営費をはじめとする経費が膨らみ、決算報告では5100万円の営業赤字となっている。

 

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B2の2023-24年シーズンは10月5日に幕を開ける。ベルテックス静岡はアウェーで山形ワイヴァンズと対戦する。ベルテックスはB2で2年目のシーズンを迎える。昇格初年度の昨シーズンは29勝31敗で西地区7チーム中4位。プレーオフに出場した。

 

ホームの観客動員数は30試合で6万2897人。1試合平均2097人と、前年度の1218人を大きく超えた。入場料やグッズ売上、スポンサー収入の増加により、営業収入も9億3213万円で70%増えた。

 

ただ、会場設営費が膨らみ、3600万円の事業赤字となった。ホームの静岡市中央体育館は既存席が900席。B2の基準では3000席の設置を求められているため、追加分の椅子を購入したり、ひな壇をリースしたりする仮設スタンドの設営費用がかさんだ。体育館の使用料自体も1試合70万円と規模の割に金額が高いという。決算内容について、クラブは次のようにコメントしている。

 

「2022-23シーズンも営業利益は赤字でしたが、最終利益は黒字となっておりました。2023-24シーズンについては株主様に損失補填をお願いすることはあえてせず、現状段階の自力経営数字をガラス張りで出すことといたしました」

 

「今後も静岡市をホームタウンとして活動し、この地をさらに盛り上げて行くためにも、課題を明確化することを優先させました。今後この課題に関しては静岡市行政様、各協会様とポジティブな交渉を行いながら、持続可能かつより地域に愛され誇りに思っていただけるクラブを目指し前進していきます」

アリーナの演出にも力を入れているベルテックス静岡©VELTEX SHIZUOKA

■10月5日に山形と開幕戦 ホーム開幕は10月19日の鹿児島戦

クラブは今シーズンの目標として、1試合平均2400人の観客動員と営業収入10億円以上を掲げた。チームとしてはB1昇格を目指す。

 

ベルテックス静岡は10月5日の山形ワイヴァンズ戦でシーズン開幕。ホーム開幕戦は3カード目となる10月19日の鹿児島レブナイズで、沼津市の香陵アリーナで開催する。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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