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2025/01/21

静岡県のスギ花粉 今春は平年の1.8倍 県東部と中部に2.8倍のエリアが2か所

■全県調査開始2003年以降、過去最多の花粉飛散量と予想

静岡県は今春に飛散するスギ花粉の量が平年の1.8倍になる見込みと発表した。調査対象としている県内30か所それぞれの飛散予想も明らかにし、南伊豆町一条と藤枝市本郷は平年の2.8倍となっている。

 

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静岡県農林技術研究所森林・林業研究センターは昨年11月22日から29日まで、県内30か所のスギ林を雄花の着花状況を目視で調査した。スギの雄花が成熟して黄色くなって葉と区別しやすくなる時期に調査することで、翌年の春に発生する花粉の量を予測できるという。

 

各スギ林で40本の木を無作為に調べた結果、花粉の発生源となる雄花の量は平年の1.8倍だった。全県調査を開始した2003年以降で最も多く、昨春と比較すると2.7倍になる。雄花が形成される夏場の気温が例年より高かったことが影響したとみられている。

 

花粉が本格的に飛散するのは2月中旬頃からの見込みだが、1月から2月にかけての気温で時期がずれる可能性もある。調査では、各スギ林の平年比を公開している。計30か所のうち平年より多くなると予想されたのは27か所で、南伊豆町一条と藤枝市本郷は2.8倍だった。

 

【調査箇所ごとの平年比】

下田市箕作 2.3倍

河津町大鍋 1.3倍

伊豆市瓜生野 1.9倍

南伊豆町一条 2.8倍

御殿場市神山 2.2倍

 

裾野市田向 1.8倍

富士宮市内房 1.9倍

富士宮市麓 2.1倍

静岡市葵区富厚里 2.1倍

静岡市葵区湯ノ島 1.8倍

 

静岡市葵区平野 1.7倍

静岡市葵区奈良間 1.7倍

藤枝市本郷 2.8倍

島田市福用 1.9倍

島田市伊久美 2.5倍

 

島田市川根町家山 2.2倍

川根本町下長尾 1.7倍

川根本町元藤川 0.7倍

森町三倉 0.7倍

森町鍛冶島 1.9倍

 

掛川市東山 0.7倍

浜松市浜名区引佐町渋川 1.9倍

浜松市天竜区横山町 1.9倍

浜松市浜名区引佐町東久留米木 1.7倍

浜松市天竜区春野町宮川 2.1倍

 

浜松市天竜区渡ヶ島 1.9倍

浜松市天竜区神沢 2.0倍

浜松市天竜区春野町川上 1.5倍

浜松市天竜区佐久間町大井 1.5倍

浜松市天竜区水窪町奥領家 1.8倍

 

スギは雄花と雌花を別々につけ、雄花が花粉の発生源となる。雄花は7月ごろから形成され始めて成熟後、翌2~3月に花粉を飛散。1つの雄花につき、約40万個の花粉が含まれるという。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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