2022/10/13
2~3歳におすすめは「色付きおもちゃ」と「落とすおもちゃ」 静岡市の専門店が解説
■2~3歳から色や形を認識 創造力や構成力育てる「マグネットセット」
好奇心いっぱいで動きが活発になる2歳~3歳の子ども。親は目が離せなくなり、なかなか気が休まらないかもしれない。だが、子どもの成長を日々感じられる貴重な期間でもある。おもちゃの専門家が2~3歳の子どもに勧めるのは「色の付いたおもちゃ」。じっとしているのが苦手な子には、「落とすおもちゃ」がおすすめだという。
静岡市にある子どもの本とおもちゃの専門店「百町森」の代表・柿田友広さんが2~3歳の子どもに勧めるのは、「色の付いたおもちゃ」。この時期から、色や形の認識が始まるためだ。
例えば「マグネットセット」は丸、三角形、四角形の板に赤、青、緑、黄と色の付いたにマグネットが付いていて、スチール製のフタにくっつけて遊ぶ。形や大きさも様々で、子どもたちは自由に組み合わせていく。同じ色のマグネットだけを使ったり、フタの上でマグネットを動かしたりすることで、子どもたちの創造力は膨らみ、構成力が育まれる。絵を描く能力にもつながっていく。
■じっとしているのが苦手な子どもには「落とすおもちゃ」
お絵描きにお勧めなのが「蜜ろうブロッククレヨン」。一般的なクレヨンよりも折れにくく、線ではなく面で描くことで、まずは色自体を楽しめるという。また、透明度が高いため、黄色と青を重ね塗りして緑にするなど、中間色を表現できるのも特徴。紙だけではなく、布にも使える。
じっとしているのが苦手な子どもに柿田さんが勧めるのは「落とすおもちゃ」。落とすおもちゃの老舗・ベック社には、長年愛されている「トレインカースロープ」がある。列車と車が子どもに心地良いスピードで、傾斜を下りていく。向きを変える時に列車と車が裏返しになる動きと音が、子どもたちの興味を引くアクセントになっている。
落とすおもちゃの動きはシンプルだが、子どもたちは視覚、聴覚、触覚を存分に使っている。心の中では落とすことで次に何が起きるのかを予想し、期待通りの結果を得られると「もう一度やりたい」という意欲が芽生える。落とすためのセッティングが、子ども自身にゆだねられていることも大切な要素になっている。
(SHIZUOKA Life編集部)