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2025/02/01

宿泊費や移動費が負担に… センバツ出場校が続々とCF活用 静岡県の常葉大菊川も開始

■2年ぶりのセンバツ出場 常葉大菊川が3月1日まで寄付募集

甲子園常連校も費用の捻出は簡単ではない。近年、甲子園に出場に伴う経費をクラウドファンディング(CF)で募る動きが加速している。今春の選抜高校野球大会に出場する静岡県菊川市の常葉大菊川高校も、ふるさと納税を活用したCFで500万円の寄付を募集している。

 

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常葉大菊川は3月18日に開幕する選抜高校野球大会への出場を決めた。甲子園は春夏通じて11回目の出場で、2007年のセンバツでは全国制覇を成し遂げている。

 

甲子園出場は球児の大きな目標であり、高校としても名誉となる。ただ、選手の交通費や宿泊費、応援に訪れる生徒の交通費や入場料など費用の負担は小さくない。その費用をCFで募集する高校が増加。昨春のセンバツでは出場32校のうち、少なくとも3分の1がCFを活用した。

 

今春のセンバツでも大分県の柳ヶ浦や21世紀枠で出場する神奈川県の横浜清陵などがCFで寄付を募っている。静岡県内屈指の強豪校で甲子園に何度も出場している常葉大菊川も今回、寄付の募集を開始した。

クラウドファンディングで寄付を集める常葉大菊川

■物価高騰で負担増加 CF目標額500万円

常葉大菊川野球部が利用しているのは、「ふるさとチョイスガバメントクラウドファンディング」。目標金額は500万円に設定している。寄付金は選手や応援する生徒の移動などの費用に使うという。

 

返礼品やお礼の品はないが、ふるさと納税のため控除上限額内の2000円を越える分の税金は控除される。常葉大菊川は次のように協力を呼び掛けている。

 

「昨今の燃料費をはじめとする物価高騰等の影響もあり、選手や学校の応援団の交通費や宿泊費などの経費は、大きく高騰しております。生徒たちが甲子園で活躍する姿は、市民に元気と感動を届けてくれます。静岡県の代表として、そして菊川市の代表として頑張る選手たちの力になりたい、少しでも同校の負担軽減に繋がればとの思いから、クラウドファンディングによる、応援寄附金を募集することといたしました。地元の皆さんはもちろん、全国の高校野球ファンの皆さまからも温かいご支援を賜りますよう、お願い申し上げます」

 

常葉大菊川がセンバツに出場するのは2年ぶり6回目となる。2007年以来の優勝を目指す上で費用面のサポートは不可欠。静岡県民を中心に後押ししたいところだ。CFは3月1日まで募集しており、目標金額の500万円に達した場合は受付を終了する。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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