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2025/02/26

移住希望先ランキング 4年連続トップの静岡県が陥落…1位は? ジャンプアップした県は?

■窓口相談者の移住希望先 前年2位の群馬県が初のトップ

地方への移住を支援するNPO法人「ふるさと回帰支援センター」が、2024年の移住希望地ランキングを発表した。窓口相談者を対象にした希望先で4年連続トップだった静岡県は2位に後退。2023年は2位だった群馬県が初めて首位に立った。トップ10の中には、前年から大きく順位を上げた県もある。

 

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東京都千代田区にある「ふるさと回帰支援センター」は移住に関する相談を受けており、全国43都道府県1政令市の専属相談員が常駐している。毎年、窓口相談者とセミナー参加者を対象にアンケートを実施。2024年の結果を発表した。

 

アンケート結果によると、面談、電話、セミナー参加などによる移住相談件数は6万1720件で前年から4.1%増加した。4年連続で過去最多を更新している。

 

窓口相談者の移住希望先では前年2位だった群馬県が初めて1位となり、4年連続トップの静岡県は2位に陥落した。上位10位は以下の通りとなった(カッコ内は2023年の順位)。

 

【移住希望地ランキング(窓口相談)】

①(2)群馬県

②(1)静岡県

③(3)栃木県

④(4)長野県

⑤(6)福岡県

⑥(7)北海道

⑦(5)宮城県

⑧(8)山梨県

⑨(12)福島県

⑩(9)山口県

移住希望地ランキングで4年連続1位だった静岡県は2位に陥落

■静岡県は2位に陥落 セミナー参加者ランクは10位

群馬県が1位に選ばれた理由について、ふるさと回帰支援センターは「漠然と地方移住を考えはじめたライト層や伸び伸びと子育てをしたい層が増えた。また、アクティブな50代がセカンドライフを求め、首都圏へのアクセスの良さや自然環境からテレワーク移住の相談もあった」とコメント。実際の声には「仕事に追われるより、家族や自分の時間を大事にしたい」、「災害の少ない地域に住みたい」といった内容があったという。

 

静岡県は順位を下げたものの、移住先としての人気は高い。ふるさと回帰支援センターは「東京からのアクセスや気候の良さなどから、もともと移住候補地に上がりやすいがライト層も多い。そこで、引き続き、市町の移住担当者とセンターの相談員を交え三者で具体的な話ができる出張相談デスクに力を入れて69回開催した」とまとめている。

 

セミナー参加者の移住希望先も1位は群馬県だった。2年連続のトップとなる。2位は福島県で、前年の8位からジャンプアップした。福島県は窓口相談者のランキングでも昨年から順位を上げて、トップ10入りを果たした。人気の理由は次のように分析されている。

 

「7月に初めて就農フェアを、11月には全県フェアをそれぞれ開催し多くの参加者を集めた。移住者が農業で暮らしていくために、県内のさまざまな団体が出展し対応した。また、関係人口などをテーマに若い人をターゲットにしたセミナーも多数開催し、若い人や女性の参加者が増えた」

 

静岡県は前年と同じ10位となった。セミナー参加者によるトップ10は以下の通り。福島県の他にも山口県や富山県が大きく順位を上げ、窓口相談者のランキングと比べて順位の変化が大きい(カッコ内は前年順位)。

 

【移住希望地ランキング(セミナー参加)】

①(1)群馬県

②(8)福島県

③(7)広島県

④(5)長野県

⑤(3)和歌山県

⑥(19)山口県

⑦(12)富山県

⑧(2)愛媛県

⑨(9)北海道

⑩(10)静岡県

 

今回の調査は2024年1月4日から12月28日まで行われた。対象はいずれも新規のセンター窓口相談者や移住セミナー・相談会などの参加者。回答者数は1万9021人だった。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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