2025/03/29
「これで懲戒免職にならないとは…」、「甘すぎて言葉失う」 30歳の静岡県職員が停職処分
■後輩に繰り返し嫌がらせ 建造物侵入と窃盗の罪で略式起訴
静岡県は3月28日、後輩に嫌がらせを繰り返し、建造物侵入と窃盗の疑いでも逮捕された30歳の男性職員を停職6か月の懲戒処分にしたと発表した。処分に対しては、「これで懲戒免職にならないとは」「さすが公務員としか言いようがない」といった厳しい意見があふれている。
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静岡県によると、浜松土木事務所に勤務する30歳の男性職員は昨年7月、不正に借り受けた鍵を使って土木事務所に侵入し、後輩職員が使用していたUSBメモリなどをゴミ箱に廃棄した。嫌がらせする目的だったという。
この男性職員は建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕された。その後、2つの罪で略式起訴され、罰金20万円の略式命令を受けた。罰金は即日、納付しているという。
さらに、男性職員は2022年8月から昨年5月にかけ、後輩職員に対して嫌がらせをする目的でIDとパスワードを不正に使用してメールを削除したり、自宅に通信販売のカタログを送りつけたりした。県は、こうしたパワーハラスメントを計6つ認定し「精神的苦痛を与え、後輩職員の勤務環境を害した」としている。
■処分に厳しい声 「言い訳も情けない」、「民間から学ぶべきでは」
男性職員は県の聞き取りに対して「仕事を依頼しても思うように動いてもらえなかった。踏みとどまれなかったことを大変後悔している」などと話している。3月28日付で停職6か月の懲戒処分を受けた。
この処分について、県民らからは厳しい意見があふれている。インターネット上では「この内容で懲戒免職にならないとは。身内に甘すぎて、さすが公務員としか言いようがない」、「民間企業では考えられない処分。甘すぎて言葉を失う」、「やったことだけではなく言い訳まで情けない」といったコメントが並ぶ。
さらに、組織の態勢にも疑問が投げかけられている。2年近くもパワハラが続いた状況やセキュリティの甘さに対して「所属長は何を見ているのか。こんな管理職は必要ない。税金の無駄」、「不正に事務所に侵入されたり、パスワードやIDを悪用されたり、一体どんな管理をしているのか。お役所の人たちは民間企業で少しは学んだ方が良いのでは。仕事の仕方も考え方も時代から遅れ過ぎている」などの厳しい意見も飛んでいる。
(SHIZUOKA Life編集部)