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2025/04/10

なぜ、こんなに少ない?生活できる? 静岡県選出の衆院議員が資産公開 預金0円の議員も

■県内選出議員の資産 最多は5310万円、最少は0円

昨年10月の選挙で当選した衆議院議員の資産が公開された。静岡県内選出の議員では自民党・城内実議員の5310万円が最も高く、大半は1000万円以下。中には預金や土地・建物など資産の総額が0円の議員もいた。

 

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資産公開は国会議員の資産公開法に基づくもので、今回は昨年10月の衆院選で当選した465人が選挙当日時点で所有していた資産が明らかになった。土地、建物、定期性の預貯金、株式を除く有価証券を合わせた総額を資産と計算した場合、県内の小選挙区で選出された8人の平均は1145万円となった。

 

最も多かったのは静岡7区選出の自民党・城内実議員の5310万円だった。城内氏は浜松市と川崎市に土地と建物を所有しており、預金は450万円となっている。城内議員の金額が全体の平均を大きく押し上げ、静岡1区選出の自民党・上川陽子議員の1047万円、静岡5区選出の自民党・細野豪志議員の981万円が続いた。

 

最も少なかったのは静岡8区選出の立憲民主党・源馬謙太郎議員で、資産は0円となっている。他にも、預貯金や有価証券が静岡4区選出の国民民主党・田中健議員は0円、静岡6区選出の立憲民主党・渡辺周議員は15万円と少ない。

 

■普通預金や暗号資産は対象外 実情反映していない公開方法

預貯金が0円で生活できるのか。疑問を抱く有権者は少なくないが、国会議員の資産公開は普通預金や当座預金、最近増えている暗号資産や貴金属は対象外となっている。また、土地や建物の金額は固定資産税の課税標準額を記しているため、実際の価格よりも低く見積もられている。

 

配偶者や子どもの資産も公開の対象から外れており、仮に虚偽の報告をしても罰則がない。そのため、実情を反映していないという指摘もある。内容はインターネット上で公開されておらず、閲覧できるのは永田町にある衆参両院の議員会館のみ。しかも、平日限定でコピーや撮影は禁止されている。まさに、古い体質から脱却できない時代遅れの仕組みと言える。

 

全体で最も資産が多かったのは自民党・麻生太郎最高顧問の6億153万円だった。党首の中では公明党・斉藤鉄夫代表の2億2044万円がトップで、石破茂総理は1554万円。全議員の平均は2669万円で、政党別の議員平均は自民党が4163万円で最多となっている。

 

SHIZUOKA Life編集部)

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